なぜ、「子供部屋」を作るのか


 この本は東京で親しくお付き合いいただいていた建築家、瀬野和広氏のFBに紹介されていました。
設計者としてだけでなく、保育園へ通う子供を持つ父親としても日頃より興味があるテーマです。

 なぜ、「子供部屋」をつくるのか / 著者:藤原智美 発行:廣済堂出版


 子育て世代のお家の場合、子供部屋の扱いは建て主さんによって意見が分かれます。
一つはオープンなスペースでのびのびと育てたいという意見、もう一つはしっかりとした個室を与えたいという意見です。

 打ち合わせでは、長期的(一生のうち)、短期的(一日のうち)にみて、子供がどのくらいの時間を子供部屋で過ごすか?という観点からお話しを始めます。
その上で家全体の面積やコストのバランスに対して子供部屋をどのように考えるか? 子供がいなくなった後はどのように使うか? 等を伺いながらそれぞれのご家庭にとってふさわしい子供部屋の在り方を見つけていきます。

 本の中ではここ20年での社会環境の変化などを読み解き、現代社会における子供部屋の意義を定義付けようと試みています。
「引きこもり問題」や「ネット依存」、さらには「監禁事件現場となった子供部屋」といった問題に触れ、親子のすれ違いやコミュニケーション不足などを引き起こす子供部屋の構造について考察しています。瀬野さんの設計する住宅とはやや方向性の異なる結びとなっているところが興味深いと思いました。


 

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2017年02月21日|独り言:書籍