Vol.2 S邸(403邸)
TOPICS
・中庭の効果
・キッチンがメインだった!?
・吹抜けはやっぱり寒い!?
・水まわりの使い勝手
※以下話し手は、ご主人様=主、奥様=奥
名執=名としています。
TOPICS
・中庭の効果 ・キッチンがメインだった!? ・吹抜けはやっぱり寒い!? ・水まわりの使い勝手
※以下話し手は、ご主人様=主、奥様=奥、名執=名としています。
中庭の効果
名:この計画では南側と西側の道路との関係に配慮し、開口部を中庭に面して取るように工夫しています。リビングから見た西側の大通り
への視線に対しては樹木などを用いて室内を守るよう計画していました。今は木が植えられていて、落葉樹は葉がありませんが常緑
の株立ちはソヨゴですか?一本あるだけでもだいぶ違うと思います。竣工時は木が植えられていなくてリビング側と西側道路との見
合いを気にされていたので、暮らしてみてどうだったのか気になっていました。
壁面の反射光により明るいリビング
奥:プライバシーに関してはカーテンを付けた時点で気にならなくなりました。
主:カーテンで十分だったね。元々昼間は外から見えないです。
名:それは良かったです。視線を遮るために開口部を減らすとリビングが暗くなってしまいます。南面はこの点に配慮し視線よりも高い
位置に横長の窓を設けています。それだけでは不足気味な照度を中庭がきちんと補っている様子が今日お邪魔できたおかげでよく分
かりました。午前中、サロンには直射が入りリビングには壁面からの反射による間接光が届いています。午後はその反対になります。
名:実際に外に出て使われることはありますか?
奥:日常的には主に主人や遊びに来た友人がタバコを吸うのに使っています。頻繁に開け閉めするには引き戸が大きくて少し重いと感じて
います。
名:一服している感じが気持ちよさそうです。建具は建具は将来車椅子用の玄関にもできるるように9尺幅で2枚引きにしています。重さ
を優先させるのであれば3枚引きもありましたが框が目立つのであまりお薦めしませんでした。リビング側は6尺幅で2枚引きなので
一般的な掃き出し窓です。ダイニング側と比べると軽いはずです。
左:インタビューの合間に中庭で一服するご主人。右:外部との見合いを防ぐ高窓。中庭からの光が部屋の奥まで届く。
キッチンがメインだった!?
名:このダイニングテーブルの置かれたスペースは中庭と一体となってパブリックとプライベートの切り替え装置という機能を意図してい
ましたが通常はどのように使われていることが多いですか?
奥:昼間はキッチン側の建具を閉めてサロン側を開けています。夜はサロンを閉めてキッチンとダイニングを繋げます。
名:それは想定通りですね。
奥:通常はそうです。しかし、サロンのお客さんと友達が同時にいたりして、その友達がお客さんにお茶を入れたりする場合もあるんです
(笑)。その場合にキッチンが遠かった。あと大通りに面しているせいか友達が増えました。「突然寄ってみた」とか 。ご飯を食べてい
ったりするんですがやっぱりキッチンが遠いから自分たちでお茶をいれなくなった。私がずっとお茶入れてる感じなんですよ(笑)。
主:前のアパートでは自分たちでやってたね。
名:サロンのお客さんとプライベートのお友達。その境目がほとんどない感じでしょうか?そして予想を超えて自由に出入りして交流して
いると(笑)? それは想定しきれませんでしたね 。
ダイニングよりキッチンを見る。
奥:アパートの時はお店は別でしたが友達は元々多かったです。前は自分たちで洗い物などしてくれたのに遠くなったからかあまりしてく
れなくなりました(笑)。主人には駄菓子屋さんみたいと言われてます。
主:サロンというより駄菓子屋さん(笑)。
名:訪れた人達がまさに勝手知ったる様子で自由に交流する雰囲気ですかね?(笑)
奥:お店の待ち合いも友達を迎えるのも飲食が中心になっています。なのでキッチンがメインでした(笑)。プライベートは一室で良くてそ
こを仕切れるようにしておけば突然の来客にも散らかっているところを隠せて便利です。サロンとダイニングの関係はとても気に入っ
ているし一階の収納は完璧です!お店をやらなくなったらキッチン周りはリフォームしたいですね (笑)。
名:人の動きが想定よりも複雑だったということですね。基本設計の段階でオープンなキッチンの案もありましたが最後はこちらのレイア
ウトになりました。キッチンの雑多な感じを表には出したくないという理由でしたが今見るとキッチンもともてきれいに使われている
のでその心配はなかったですかね(笑)。キッチンとは物理的な距離もありますが奥まっていて隠れたキッチンには入り難いといういう
心理的な面もあるのだと思います。
奥:そのオープンなキッチンの案をもっと推して欲しかったですね (笑)。
左:とてもきれいに使われているキッチン。右:ダイニングから待合を見る。サロンからダイニングのつながりはお気に入りとのこと。
吹抜けはやっぱり寒い!?
奥:私はそれほど寒がりじゃないので大丈夫なんですが、これ(階段)がなければもっと暖かかったと思います。
主:びっくりするほどは寒くないけど(笑)。 朝起きた時は寒い。でも1階より2階が暖くなりますね。
名:我が家にはもっと大きな吹き抜けがあります。その空間をここにあるのと同じ灯油のヒーターで暖めています。来客の場合にはエアコ
ンを入れますが家族だけでいるときはヒーターだけです。同じ温度でも子供は暑がるので寒い時は各自で判断して上に着るなどして調
整しています。
奥:あぁ、うちは着ない派なんです。春と同じ格好を真冬もしていたい。
名:着衣量によっても暑い寒いの感じ方は違いますね。エアコンは使われてますか?
奥・主:使っていません。
奥:それで大体室温が23℃くらいになるように保っています。
主:僕は暖かい風が直接あたっている状態が好きなんです。逆にあたっていないと室温が高くても寒いと感じるかもしれない(笑)
奥:横に居ると暑いんです。顔に当たるから(笑)。こたつは迷いましたが無いとくつろげないという理由で購入しました。
名:こたつがあるので心配無さそうですね(笑)。吹き抜けは無いよりある方が空調が効きにくいのは間違いないです。空調効率を最優先に
すると窓の少ない小さな個室の中にいるのが一番良いでしょう。しかし廊下に出た時の温度差によるヒートショックの問題や空間の開
放感などによる快適性もあります。温熱環境はそれぞれの感じ方が違いますし、先ほどの着衣量といった生活習慣によっても異なるの
で判断が難しいところです。
上:リビングから階段吹き抜けを見る。左下:2階階段ホール。ハイサイドライトから光が差し込みます。中下:ハムスターを覗く奥様とテレビを
見る旦那様。仲良しご夫婦です。右下:キッチン勝手口で見つけたミー。
水まわりの使い勝手
名:2階はどうでしょう?
奥:離れの書斎は一度も使ってないです(笑)。
主:将来寝室が分かれるかもしれない。その時は使うかも(笑)。
名:計画の最後の頃のご主人からのご要望だったと記憶しています(笑)。他は大体決まっていた頃だったので離れ的な書斎として提案しま
した。今は全くの空き部屋でしょうか?
奥:洗濯物を干すのに使っています。サロンにお客さんがいる時など物干しラック毎そのまま移動できるので便利です。あと西から強い風
が吹くのでその時は洗濯物を避難させています。
主:釜無川からの風があるんです。
奥:風が強くて物干し竿が外れることがあるくらいです。
名:川からの風ですか。それは考えていませんでした。しかし今のところ書斎スペースは洗濯物のサブスペースとして有効に活用されてい
ると言えそうですね。
奥:そうすると洗濯機のある洗面所と廊下で繋ぎたくなります。リフォームの際の課題です(笑)。
名:洗面室はどうですか?
奥:トイレと洗面が一緒なのはとても使いやすいです。ただ掃除がしにくい。脱衣もあるのでホコリが貯まります。それが便器に吸い寄せ
られていく。いつも便器の周りの決まった位置にホコリがたまっているので同じところを掃除するんです。またか!と(笑)
名:それは掃除しやすいとは言い換えられませんか?一箇所に集まっていればそこだけやればいい(笑)。脱衣洗面室にトイレを入れるプラ
ンは同時使用の問題がクリアされれば使い勝手のいい配置だと思っています。細かく仕切られないので広く使えるし、動線計画もシン
プルにまとまることが多い。ここは一階にもトイレがあるので機能上の問題はないですよね。
寝室。ゆったりと使われている印象です。
奥:寝室はうるさいのが気になっています。元々車の少ない所で暮らしていたからか、、、車の音がやけに気になります。
主:僕は特に気にならない(笑)。
名:交通量が多い通り沿いなのである程度は仕方ないかと思いますが音は回り込んでくるので壁だとしても聞こえなくなることは無いと思
います。はじめは向かいの飲食店のネオンを避けるために一階と同じく天井付近の横長の窓で考えていました。開口部を大きくしたの
は洗濯物を窓から干す可能性を考えてのこと。もう一つは西側に書斎ができたことでそちらとの関係性を持たせることでした。
書斎が本来の使われ方をしたときは西面の窓が有効に使われるのかもしれません。
奥:収納はまるまる8畳のひと部屋が希望でしたが6畳のウォークイン+2畳の押入れに分けました。やっぱり諦めずに主張すれば良かっ
たと思っています。8畳の真ん中を壁で仕切り中で回遊できるウォークインを以前に見たことがあってやっぱりそっちが良かったなと
(笑)。
名:確かに面積 (体積) は同じでも使い勝手は変わりますね。この計画では8畳一室のウォークインを取ることが一階との関係で難しかっ
たです。8畳一室にこだわると一階の動線計画も含め複雑になってしまいます。敷地がもう少しあったらとか、寝室が6畳で良ければ
とか、「たら」「れば」を言ってもしかたないので限られた条件での優先順位から判断していきました。こうして見ると10畳(8畳
+押入2畳)の寝室はゆったりとしていて贅沢に感じられます。僕としてはこちらでよかったと思ってしまいますが、やはり住まわれ
るのは建てさんなのでそれ以上はなんとも言えません (笑)。
奥:次回のリフォームまでにまた考えておきます(笑)。
住んでからの不満がない!
名:参考までに不満なところがあれば教えてください 。あればでいいんですが (笑)
奥:住んでみるとでてくるでしょってよく言われます。不満なところとか?どう?
主:なんもないね。うん。なんもない。
奥:よく聞かれるし、周りの友達からは住んでみてやっとわかったんだけど、、、っていうことをたくさん聞くんです。でもうちはあま
りそれがない。私は生活にはルーティンていうの?決まった行動ががあると思っていてそれに沿ってウチを造ると失敗しない家づく
りができるのかなと思っているのですが、、、
名:それは自分の生活をよく知っているということだと思います。色々明確にイメージできているから、こちらの提案に対して建設的な
議論ができます。ここはいいけど、ここはこうして欲しいとか。僕の経験上、打ち合わせでたくさん議論を繰り返して出来た家はい
い家になります。
奥:名執さんや工務店の方と話しているうちに気づく部分も多かったです。
主:お任せの部分が多い人と後から気付くことが多いのかもしれないですね。
名:そうですね。打ち合わせを繰り返し議論が多かった分、設計段階から十分に心の準備や新しい暮らしのイメージが出来上がったのだ
と思います。現場でも調整を繰り返しました。だから家は買ってはダメなんですね。設計者、施工者と一緒に考えたり造ったりしな
がら自分たちだけでは気付かなかった生活の質に気づいていける。このことこそ我々と共同するメリットだと考えています。
主:世の中にはなんでもいいという人もいるわけですよね。いいですお任せしますと言われると逆に不安になるんじゃないですか?
奥:値段が安ければいいという人とかね。
名:やはり相性というものはあると思います。我々のような設計者と共同するメリットをわかっていただいている方と家づくりができる
のが理想です。値段第一という方には実際に住宅メーカーをオススメしたこともあります。ゆくゆく上手くいかなくなると感じたか
らです。それはお会いして話してみないと分かりません。話しながらお互いで相性を確かめるのが事前相談なんですね。Tさんの場
合は最初からとても相性のいいお施主さんでした。こちらにとっても楽しい家づくりでした。
中庭の効果
名:
この計画では南側と西側の道路との関係に配慮し、開口部を中庭に面して取るように工夫しています。リビングから見た西側の大通りへの視線に対しては樹木などを用いて室内を守るよう計画していました。今は木が植えられていて、落葉樹は葉がありませんが常緑の株立ちはソヨゴですか?一本あるだけでもだいぶ違うと思います。竣工時は木が植えられていなくてリビング側と西側道路との見合いを気にされていたので暮らしてみてどうだったのか気になっていました。
壁面の反射光により明るいリビング。
奥:
プライバシーに関してはカーテンを付けた時点で気にならなくなりました。
主:
カーテンで十分だったね。元々昼間は外から見えないです。
名:
それは良かったです。視線を遮るために開口部を減らすとリビングが暗くなってしまいます。南面はこの点に配慮し視線よりも高い位置に横長の窓を設けています。それだけでは不足気味な照度を中庭がきちんと補っている様子が今日お邪魔できたおかげでよく分かりました。午前中、サロンには直射が入りリビングには壁面からの反射による間接光が届いています。午後はその反対になります。
名:
実際外に出て使われることはありますか?
奥:
日常的には主に主人や遊びに来た友人が喫煙するのに使っています。頻繁に開け閉めするには引き戸が大きくて少し重いと感じています。
名:
一服している感じが気持ちよさそうです。建具は将来車椅子用の玄関にもできるるように9尺幅で2枚引きにしています。重さを優先させるのであれば3枚引きもありましたが框が目立つのであまりお薦めしませんでした。リビング側は6尺幅で2枚引きなので一般的な掃き出し窓です。ダイニング側と比べると軽いはずです。
上:インタビューの合間に中庭で一服するご主人。
下:外部との見合いを防ぐ高窓。中庭からの光が部屋の奥まで届く。
キッチンがメインだった!?
名:
このダイニングテーブルの置かれたスペースは中庭と一体となってパブリックとプライベートの切り替え装置という機能を意図していましたが通常はどのように使われていることが多いですか?
奥:
昼間はキッチン側の建具を閉めてサロン側を開けています。夜はサロンを閉めてキッチンとダイニングを繋げます。
名:
それは想定通りですね。
奥:
通常はそうです。しかし、サロンのお客さんと友達が同時にいたりして、その友達がお客さんにお茶を入れたりする場合もあるんです(笑)。その場合にキッチンが遠かった。あと大通りに面しているせいか友達が増えました。「突然寄ってみた」とか
(笑)。ご飯を食べていったりするんですがやっぱりキッチンが遠いから自分たちでお茶をいれなくなった。私がずっとお茶入れてる感じなんですよ(笑)。
主:
前のアパートでは自分たちでやってたね。
名:
サロンのお客さんとプライベートのお友達その境目がほとんどない感じでしょうか?そして予想を超えて自由に出入りして交流していると(笑)? それは想定しきれませんでしたね
。
ダイニングよりキッチンを見る。
奥:
アパートの時はお店は別でしたが友達は元々多かったです。前は自分たちで洗い物などしてくれたのに遠くなったからかあまりしてくれなくなりました(笑)。主人には駄菓子屋さんみたいと言われてます。
主:
サロンというより駄菓子屋さん(笑)。
名:
訪れた人達がまさに勝手知ったる様子で自由に交流する雰囲気ですかね?(笑)
奥:
お店の待ち合いも、友達を迎えるにも飲食が中心になっています。なのでキッチンがメインでした(笑)。プライベートは一室で良くてそこを仕切れるようにしておけば突然の来客にも散らかっているところを隠せて便利です。サロンとダイニングはとてもいいです。お店をやらなくなったらキッチン、階段、リビングの辺りは大々的にリフォームしたいですね(笑)。
名:
人の動きが想定よりも複雑だったということですね。基本設計の段階でオープンなキッチンの案もありましたが最後はこちらのレイアウトになりました。キッチンの雑多な感じを表には出したくないという理由でしたか。今見るとキッチンもともてきれいに使われているのでその心配はなかったですかね(笑)。キッチンとの物理的な距離もあるかもしれませんが心理的にも少し奥まっていて隠れた印象のキッチンには入り難さがあるのだと思います。リフォームで階段を動かすには梁が影響するため位置が限られます。梁組の確認が必要です。
奥:
そのオープンなキッチンの案をもっと薦めて欲しかったです(笑)。
上:とてもきれいに使われているキッチン。
下:ダイニングから待合を見る。サロンからダイニングのつながりはお気に入りとのこと。
吹抜けはやっぱり寒い!?
奥:
私はそれほど寒がりじゃないので大丈夫なんですが、これ(階段)がなければもっと暖かかったと思います。
主:
びっくりするほどは寒くないけど(笑)。 朝起きた時は寒い。でも1階より2階が暖くなりますね。
名:
我が家にはもっと大きな吹き抜けがあります。その空間をここにあるのと同じ灯油のヒーターで暖めています。来客の場合にはエアコンを入れますが家族だけでいるときはヒーターだけです。同じ温度でも子供は暑がるので寒い時は各自で判断して上に着るなどして調整しています。
奥:
あぁ、うちは着ない派なんです。春と同じ格好を真冬もしていたい。
名:
なるほど。着方によっても暑い寒いの感じ方は違いますね。エアコンは使われてますか?
奥・主:
使っていません。
奥:
それで大体室温が23℃くらいになるように保っています。
主:
僕は暖かい風が直接あたっている状態が好きなんです。逆にあたっていないと室温が高くても寒いと感じるかもしれない(笑)
奥:
横に居ると暑いんです。顔に当たるから(笑)。こたつは迷いましたが無いとくつろげないという理由で購入しました。
名:
こたつがあるので心配無さそうですね(笑)。吹き抜けは無いよりある方が空調が効きにくいのは間違いないです。空調効率を最優先させると窓の少ない小さく区切られた個室の中にいるのが一番良いでしょう。しかし廊下に出た時の温度差によるヒートショックの問題や空間の開放感などの要因もあります温熱環境はそれぞれの感じ方が違いますし先ほどの着衣量といった生活習慣によっても異なるので判断が難しいところです。
上 :リビングから階段吹き抜けを見る。
中上:階段ホールにハイサイドから光が差し込みます。
中下:ハムスターを覗く奥様とテレビを見る旦那様。
下 :キッチン勝手口で見つけたミー。
水まわりの使い勝手
名:
2階はどうでしょう?
奥:
離れの書斎は一度も使ってないです(笑)。
主:
将来寝室が分かれるかもしれない。その時は使うかも(笑)。
名:
計画の最後の頃のご主人からのご要望だったと記憶しています(笑)。他は大体決まっていた頃だったので離れ的な書斎として提案しました。今は全くの空き部屋でしょうか?
奥:
洗濯物を干すのに使っています。サロンにお客さんがいる時など物干しラック毎そのまま移動できるので便利です。あと西から強い風が吹くのでその時は洗濯物を避難させています。
主:
釜無川からの風があるんです。
奥:
風が強くて物干し竿が外れることがあるくらいです。
名:
川からの風ですか。それは考えていませんでした。しかし今のところ書斎スペースは洗濯物のサブスペースとして有効に活用されていると言えそうですね。
奥:
そうすると洗濯機のある洗面所と廊下で繋ぎたくなります。大規模リフォームの際の課題です(笑)。
名:
洗面室はどうですか?
奥:
トイレと洗面が一緒なのはとても使いやすいです。ただ掃除がしにくい。脱衣もあるのでホコリが貯まります。それが便器に吸い寄せられていく。いつも便器の周りの決まった位置にホコリがたまっているので同じところを掃除するんです。また?と(笑)
名:
それは掃除しやすいとは言い換えられませんか?一箇所に集まっていればそこだけやればいい(笑)。
脱衣洗面室にトイレを入れるプランは同時使用の問題がクリアされれば使い勝手のいい配置だと思っています。細かく仕切られないので広く使えるし、動線計画もシンプルにまとまることが多い。ここは一階にもトイレがあるので機能上の問題はないですよね。
寝室。ゆったりと使われている印象です。
奥:
寝室はうるさいのが気になっています。元々車の少ない所で暮らしていたからか、、車の音がやけに気になります。
主:
僕は特に気にならない(笑)。
名:
交通量が多い通り沿いなのである程度は仕方ないかと思いますが音は回り込んでくるので壁だとしても聞こえなくなることは無いと思います。はじめは向かいの飲食店のネオンを避けるために一階と同じく天井付近の横長の窓で考えていました。開口部を大きくしたのは洗濯物を窓から干す可能性を考えてのこと。もう一つは西側に書斎ができたことでそちらとの関係性を持たせることでした。
書斎が本来の使われ方をしたときは西面の窓が有効に使われるのかもしれません。
奥:
収納はまるまる8畳のひと部屋が希望でしたが6畳のウォークイン+2畳の押入れに分けました。やっぱり諦めずに主張すれば良かったと思っています。8畳の真ん中を壁で仕切り中で回遊できるウォークインを以前に見たことがあってやっぱりそっちが良かったなと(笑)。
名:
確かに面積 (体積) は同じでも使い勝手は変わりますね。この計画では8畳一室のウォークインを取ることが一階との関係で難しかったです。8畳一室にこだわると一階の動線計画も含め複雑になってしまいます敷地がもう少しあったらとか、寝室が6畳で良ければとか、「たら」「れば」を言ってもしかたないので限られた条件での優先順位から判断していきます。こうして見ると10畳(8畳+押入2畳)の寝室はゆったりとしていて贅沢に感じられます。僕としてはこちらでよかったと思ってしまいますが、やはり住まわれるのは建てさんなのでそれ以上はなんとも言えません
(笑)。
奥:
次回のリフォームまでにまた考えておきます(笑)。