改修工事の現場確認

 本日はH-houseの現場監理へ出掛けました。天気もよく気持ちが良かったです。改修工事では計画段階では隠れていて分からなかった既存部の状態に合わせて納まりなどを調整しながら工事を進めていきます。

屋根:既存屋根との高さ関係は図面の通り納まりました。下地も良好な既存屋根の上に新しい板金屋根を被せていくことで防水性能を向上させます。板金屋さんと細部の形状などを打ち合わせを行いました。

構造:既存の耐力壁はそのままに室内側から構造用面材で補強を施すことで耐震性能を向上させます。耐力面材には所定の耐力を確保するために釘の種類と間隔が決められていますがこれらが面材自体にプリントされている製品があります。このような材料を選ぶことにより施工も監理もわかり易く求める性能がきちんと実現されていきます。

断熱:古い断熱材を撤去し、発泡ウレタンフォームを屋根面・外壁面に吹き付ける工法を採用しました。隙間なく吹き付けられた断熱材により断熱性能を向上させました。Low-E複層ガラスの樹脂サッシと合わせて新築にも負けない高いレベルの断熱性能を実現しています。

 大規模改修では「どこまでやるか?」がコストに大きく関わりますが、今後も長く暮らしていくことを前提にした計画だったので躯体をきちんと見える状態にして確認し構造、防水、断熱といった基本性能をきちんと補強する方針で設計を進めてきました。
 内装各部の納まり打ち合わせも進み完成が楽しみです。

 

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2020年11月16日