打ち合わせ方の変化


 近頃以前の記事で紹介したCGを用いた打ち合わせ資料が「わかりやすい」と好評を頂き嬉しく思っています。
スマホVRゴーグル、立体モデル、静止画、動画、360°画像と様々取り組んできましたが、最も打ち合わせがスマートに進行するのは動画であることがわかってきました。VRゴーグルを装着しあちこち振り向く煩わしさもなく、タブレットを振り回したり、立体モデルで目的の場所までピンチアウトを繰り返す必要もありません。静止画もよくイメージを伝えることができますが、2地点の静止画よりもその間のシーンを視線の高さで移動して見える動画の方がスケール感をつかんでいただきやすいようです。


 

11/14 打合せ資料抜粋(一部改)_ピンク色の部分は指定された既成品の家具を表しています。
壁に嵌め込んで納めることを確認していただきました。

 大半の打ち合わせは最新の平面図とタブレットを持って出掛けるようになりました。以前は更新された図面一式を人数分出力していましたが、その場ではほとんど見られることのない図面も多く無駄だと感じていました。
 動画を使った打ち合わせでは、はじめに一度通して見て全体像を掴んでいただきます。二度目以降は気になったところで停止させながら検討します。広さや高さ素材などが同時に見えるため様々な話題に同時に触れることができ効率よくご要望を聞ける感覚があります。部屋が変わるごとに図面を探す手間もありません。仕上げの質感までは伝えることができないのでイメージが固まってきたらサンプルなどを見ながら確認していただきます。

 

 

11/05 打合せ資料抜粋(一部改)_ 家具の配置やカット台と照明の関係など検討しました。

 空間の伝達という役割がCGに置き換わることにより建主さんにとっての図面の役割がこれまで決めてきたことを確認する書類になりました。図面一式は終盤にまとめて確認するようになったため図面の修正を繰り返すことでおこる図面相互の不整合が軽減されています。
 設計のフローとしては想定していたように基本設計と実施設計の境目が曖昧になっており、ビジュアルで先行していく意匠設計と設備及び構造設計との整合のタイミングが今後の課題と感じています。今後も引き続きコミュニケーションを充実させ分かりやすく参加しやすい家づくりのプロセスを工夫しながら、質の高い建築の実現を目指していくつもりです。



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2018年11月14日|日記:現場