家づくりとは


 どんな家を設計するか?という問いかけは設計者にとってあまりに当たり前のものですが明確に答えられる設計者はどのくらいいるでしょう。時代の変化や科学技術の進歩とともに住宅に求められる暮らし方や求められる性能も変化し建築のあり方は変化し続けています。
 また、敷地条件や建て主さんとの出会いはいつも新しく二つとして同じものはありません。

 私は家をつくることはそこに住む人の「暮らし方」に合った場所を設えることだと考えています。理想の暮らし方は人によって異なるので家づくりは新しい家での暮らし方を想像するところから始まっているといえます。法律や予算といった最低限の制約やそれぞれの敷地の条件はありますが、暮らし方に合わせて間取りを考え、材料を選びます。つまり先に家があるのではなく先に暮らしがあるのです。暮らしを形にしていきますので家づくりは暮らしづくりと言えます。

 しかし、家が完成してからは逆の側面を持ちます。できあがった美しい家が美しい暮らしを育てます。自ら検討し自身のために設えた新しい家によって新しい暮らしが創られていきます。暮らしが家をつくり、家が暮らしを育てていきます。

 

上石田の家:幅2.2mのダイニングテーブル。書物をしたり読書をしたりと
食事以外の行為も行われるファミリーテーブルとなっています。このテーブル
は1.6mから2.8mまでサイズが調整できますが、家具の寸法やレイアウトが変
わることでそこで行われる行為や人の集まる場所が変わります。



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2017年01月11日|独り言:コンセプト